「未夏、好きだ。俺と付き合って」



それは、突然だった。



私は、木下 未夏(きのしたみか) 高校2年生



そして今、私に告白しているのが、
鈴木 威琉 (すずきたける)
同じく高校2年生







「えっ…。そんな急に言われても…。」



威琉とは中学からずっと一緒で、家も近い。




すごく優しいし、面白いし、私が困ってる時いつも助けてくれる。




そんな威琉が私は好き。でも…



「ごめん。私威琉の事すきだけど、恋愛としては…」



「そっか…まぁしょうがねぇな。きにすんな!!今まで通り仲良くやろーぜ」




「うん。ごめんね?」



「謝んなって!!」




この時、私はこの先何が起こるなんで、
予想もしてなかった






次の日からも、
威琉はいつものように
接してくれて、
すごく嬉しかった




「なぁ未夏。今週の日曜あいてる?」



「空いてるよー」



「じゃあその日、映画見に行かね!?」




「いーよ!!私も見たかったし」




「じゃあ○×駅に10時な」





なんか、私威琉から告白されてから




意識しちゃってるみたい…


私、威琉の事好きなのかな?



待ち合わせ場所にはもう
威琉が来ていた。






それからというもの、




威琉は毎日私を誘い、
遊びにでかけたりした




私はそれが楽しくてしかたがなかった




日に日に、威琉の事好きになってく自分がいる




それから3ヶ月が過ぎた




学校に行くと、威琉がいなかった。




「あれ〜?いなーい。ねぇ雪希、威琉は?」



雪希は私の親友。




「ん〜?分かんない。風邪じゃん!?」




HRが終わり、先生に聞いてみた




「あぁ…鈴木か?鈴木はー…、あれだ!!風邪だ風邪。」




なぜか、先生は焦っている





??




「分かりましたー」




なんだったんだろー





威琉に電話すると、




「大丈夫だよ!!ただの風邪だから。見舞いとかいらないからね?風邪移しちゃ悪いから」




「えっ、でも…」




「ほんと、大丈夫だから!!じゃーね」





なんか、電話の向こうが騒がしかったような…




あぁ、威琉ん家6人兄弟だっけ…




それはにぎやかですな




それから1週間、



威琉は学校にこなかった




めーるしても




「大丈夫だよ」 「ただの風邪」 それしか言わない。





この時、なんで私は




威琉ん家行かなかったんだろう……




"来なくていい"って言われても行けば良かった……




この時威琉ん家行ってれば、少しは長く一緒にいられたかな……。





威琉が学校休んで10日目の朝。




「未夏!!」




ガラッとドアが開き、こっちに勢いよくやって来たのは雪希だった




「未夏落ち着いて聞いてね。えっと…ーえっと、その…」




「雪希!?雪希が落ち着いて?どーしたの?」





雪希がすごくソワソワしていて、嫌な予感がした





「あのね…実は威琉、入院してるんだって」




……え?



なんで?




「ガン……なんんだって…。学校休んでたのもそのせいって……」