こんな部下嫌ですか?

あたしは心配だった…


課長に任命されて
不安を感じていた…


皆をまとめれる自信が
ない。


部長の早苗さんは

「大丈夫!今は女が強いのよ!相棒としてよろしくね神名」


ここの会社は、部長・課長・社長、全てまだ若い女

前まで課長は男だったんだけど、定年を向かえて退職
そして課長に選ばれたのが



このあたし…。

最近まであたしは普通の
職員だったのが、
突然の“課長”



社長の真由子さんも
「あなたなら安心だわ。
頑張ってね」


安心ってなんですか!?

あたし本当に大丈夫だろうか…



食品部門のドアを開けるのが辛いと言うか怖い



ガチャッ

「あ…」

勝手にドアが開いた…

というか内側から開けられた

「やっぱり…」
「隼輔…くん」

「せんぱ……課長なんで
入らないんですか?」


…見つかった

「いや〜課長とか言わないでよ。」

「そうゆう訳にもいかないですよ課長」

「はぁ〜」

ガチャッ

「おはようございまーす」

「課長!おはようございます」

「もーやめてよ」

「おはようございます〜課長」

「皆嫌がらせでしょ」


食品部門の皆は全員で
6人あたし合わせて7人


あたしは笑いながら
課長デスクの前へ
「……。」

座れない…


あたしが課長なんて
ありえないし。

「課長?座って下さいよ」

「隼輔くんうるさい!
勇気ってもんが必要なの」

「すいません。
ですが、課長のことですから、一日中座らないかと…」

ぐさっ

よくわかってるね隼輔くん
あんた何者??

「図星ですか〜?課長」

「隼輔くん…殴るよ?」

「仕事しまーす。」



いつもこんなかんじ。


でもホッとしてる
前と全然変わらないから


…にしても勇気いるな



よし!座るか!!


ドサッ

…き、緊張する…(笑)


「何かたまってるんですか?課長」

「うるさい仕事しなさい」

「あ、課長のサイン必要なんですよ」

「ふーん。課長に見せたらいい話じゃない、なんであたしに言うの?」

「…自分の立場わかってますか?」

「あ…」

あたしが課長だった

さっきまでの勇気やらなんやらが吹っ飛んでた


なんてバカなんだ…


「しっかりして下さい。
課長」

「はい…」

「これ資料です。」

「はいはーい。目通しておく」

「よろしくお願いします」


資料を受け取って
ふとため息
あたしは本当に課長に
なったんだ…

ガチャッ

「神名」

「……」

「お〜い、神名」

「うわぁ。はい!」

あ…拓…。

あたしの目の前にいるのは海外部門の眞田 拓[サナダ タク]

「課長就任おめでとう」

「ありがとう」

「今日飲みに行かないか?」
ドキッ

あたしは拓が好きだった

「別にいいけど、奥さん大丈夫?」

そう、拓はもう結婚している…

左手の薬指が光る…

「大丈夫!」

「なら、皆で飲みに行こう」
「そうだな」

二人だとキツイ…

「はーい皆聞いて〜
今日飲み会するんだけど、行ける人は残っといてくださーい(笑)」

課長とは思えない