~美蘭side~

 私はとりあえず水道の水で体を洗った。あぁー。服びちょびちょ。とりあえず乾かさないと・・・。
「ねぇ。何してんの?」
 後ろからする声に体がビクッ!とした。
 ぇ・・・。誰・・・?
 後ろを見ると、隣の私立の高校の制服を着ている男の人。
「誰・・・?」
 こんな所で声をかけられると思ってもいなかった私は、「誰・・・?」としか言えなかった。
「だからぁ、何してんのって」
 はっ?私、誰って言ったのに・・・。
 はぁ。マジうざいんですケド。
「別にないも」
 そぉ言ったらどっか言ってくれるよね・・・。
「別にじゃないじゃん。服びちょびちょじゃん。何かあったの?」
 ウザッ!
「あなたに関係ないでしょ?」

~蓮斗side~

 服がぬれて、傷だらけだった彼女を心配した俺がバカだったのかもしれない。    「あなたに関係ないでしょ!」
 そう言われた俺。そりゃぁ、俺には関係ないんだけどさ。
 ってか、しょうがなくね?
 気づいたら体が勝手に動いていて、声かけてたんだぜ?
 なんか、もう後には戻れないってカンジじゃん?
「何か言ったらどうなの?」
 せめられる俺。
 はぁ。どうしよ・・・。