帰り道


僕はまた一人地下鉄の駅へ向かった


「ちょ、ちょっと
 逃げてーー」


聞き覚えのある声が聞こえたと思えば
おもいっきり突き飛ばされた


その直後


バリバリバリー


雷が落ちた
空は快晴だと言うのに


「大丈夫?って
 あっ、こないだの人
 また会ったね」


また会ったね、じゃないだろ
本気でそう思った


「じゃ、私行かなきゃ」


そういう彼女の手を掴んで
僕は叫んだ


「説明してほしいんだけど」


僕は不思議な世界に飛び込んでしまった