僕は小さなころ絵本が大好きで
絵本の中に出てくる魔法使いが大好きだった


「僕も魔法が使えたらいいのに」


これが口癖だった


その度に母は


「本当だね、使えたらいいね」


そう言った


小学生になって中学生になって
高校二年生になった今
僕は魔法がこの世に存在しないことを知っている