部屋に戻り
ベッドの上に座り込む。



下からガタガタという
音が部屋に流れ込む。


おれは布団に潜り込み
その音を遮断する。


それでも耳に響く
カメラを取り付けて
いるであろう音。


おれはテレビのボリュームを
最大にまであげ
その音を無理矢理に遮断した。


テレビの音は
全てをうち消した。


下からの雑音も
おれの余計な思考も全て。


暫しの放心状態。
何とも心地よい。
今どれぐらい時間が
経っただろう。
何も考えたくない。
全て夢であればいい。






トントン。
布団を誰かが叩く。



その誰かは予想はつく。


布団をはぐり見上げる。


スーツ姿の男が3人。
ついにおれの部屋の番だ。