おれが階段を降りると
母親がすでに玄関にいた。


そして母親の前には
昼間学校に来た男と
同じ格好をした男達。
3人いるみたいだ。



『今晩は。
夜分遅くに申し訳ありません。
カメラの設置に
来させて頂きました。
上がらせて頂いても
よろしいでしょうか?』


『…どうぞ。』


母親の対応を見ると
母親もこのことは
知っているようだ。


『今晩は。
少しお邪魔します。』


3人のうちの1人がおれに
ペコリと頭を下げる。


それを無視して
再び部屋へと戻る。