15分ぐらい自転車を走らせ
りさの家へと着く。


『じゃあな。
気を付けろよ。
何かあったら電話しろよ。』


『うん。ありがと。
けいも気を付けて』


言葉を交わし
りさに手を振り
来た道を戻る。


先ほどより淀んだ空に
囲まれながら自転車を走らせる。
これほどまでに夜が怖いと
思ったことはない。


今からおとずれるであろう
恐怖をいっぱい感じながら
ひたすら自転車をこいだ。