放送は終わり
何事もなかったかのように
違うテレビ番組が流れる。


おれはテレビの電源を切り
コップに残ったコーラを
一気に飲み干した。


『じゃぁおれら帰るわ。
家にカメラ取り付けに
くるみてぇだから
家が心配だから。
あやか行こ。』


信二が重い腰をあげる。

『気をつけて帰れよ。』


『あぁ。また明日な。』


それ以上の会話はなく
玄関で2人を見送った後
再びりさと部屋に戻る。