『あっもうすぐ
放送始まるじゃん。』


あやかに言われて
時計を見てみると
6時55分をさしていた。


おれはゲームの電源を落とした。


またもやおれは
気が重くなった。

放送の内容は
分かっている。

昼間学校で聞いたのと
役場の放送で流れた内容と
同じことを聞くだけ。

再確認するだけだ。


でも心のどこかで
全てうそでしたと
テレビで流れてほしいと
願う部分もあった。


おれたちは
テレビの前に座り
7時になるのを
ただただ待った。


時計の秒針の音が
やけに大きく聞こえる。



ついに7時になり
その放送は始まる。