廊下に出るとあやかと信二が
すでにおれたちを待っていた。

『なあ。
今日けいのうちで
テレビ見てみねぇ?
さっきあやかと話してたんだけど
1人で見るには
気がすすまねぇし。』

いつもはおちゃらけた信二が
めずらしく真剣な顔で話す。


『あぁ。
おれらもそう話してた。
なら帰って着替えたら
お前らおれんちこいよ。
おれはりさと先に
帰ってるからさ。』


『わかった。』

そうゆって信二はあやかの
手をひいて行った。


『りさ。おれらも行くぞ。』

『うん…。』

おれもりさの手をひき
下駄箱へと向かった。