『けい…。一体何なの…。
わけが分からない。』


りさは歩きながら
おれの腕にしがみ付く。


『おれだって分かんね。
とりあえず今日は
帰りそのままおれんち来いよ。
あやかと信二もよぼう。
気が進まないけど
テレビを見てみよう。』


小刻みに震えるりさに
大丈夫と何度も声をかけ
自分にも言い聞かせながら
教室へと戻った。