男が去ったあと
体育館は沈黙に包まれる。

誰も言葉を発さず
各々何かを考えている
様子だった。


重苦しい空気の中で
校長先生が再びマイクをとり
話始めた。


『みなさん。
一度教室に戻り
今日は帰宅して下さい。
あとは教室の方で
担任の先生の指示に従って
速やかに帰宅して下さい。
では解散。』


みんな重い腰をあげ
覇気なく教室へと足を運ぶ。


おれはりさのところへ行き
一緒に教室に
戻ることにした。