暫しの沈黙が続く。


『ふざけるな!
何が新しい法律だ!
ばかげてるだろ!』

1人の生徒が叫ぶ。

『そうだ!
そんなもの認められるか!』

『勝手なことゆわないで。』

溢れたように声が響き渡る。


その悲痛の叫びを
男の声が切り裂く。

『皆様。
これは決定したことです。
提案ではなく報告。
どうかご理解を。
どうしてもご理解
頂けない方にも
残念ですが処罰を
受けて頂きます。』


再び体育館は
沈黙に包まれる。







『その1人に選ばれた者が
ホントに処罰を
受けたかどうかは
私達はどうやって
確認できるんですか?』