校長先生の紹介を受けた
男がステージの上に立つ。


『みなさんこんにちは。
川越龍彦と申します。』


男の服装は
上下真っ黒のスーツに
白のカッターシャツに
真っ黒のネクタイ。

髪は短髪で
身なりは170㎝前後の細身。

年齢は不詳。

きっとそれは
目元を隠した
サングラスのせい。



「室内でサングラス?
てか人前で話すときは
サングラス外せよ。」


そうおれが思ったことは
大半の生徒が
思っていることだろう。


男はそれを外す気配もなく
話を続ける。


『私は警察署から
皆様に話をしに
というよりも報告があり
ここに立たせてもらっています。』


警察という一言に
先程クラスでおきた何倍もの
騒めきが体育館に響く。