「うん、正解ぃ。やっぱ簡単かなぁ?高校の授業って、こんなに簡単だったっけぇ?」


一般生徒にしてみれば、今矢野玲汰が解いた問題だって難しい。


クラスは矢野玲汰に対する尊敬の眼差しと、冴に対する驚きの視線が混ざっていた。


「んじゃあこの問題をぉ~…。」


キーンコーンカーンコーン


「…あ、授業終わったぁ。じゃあこれ宿題ねぇ。はい、起立ーー。」

「「「「ありがとうございましたぁ~……。」」」」


冴は素早く荷物をまとめて教室を出る。


「次理科だぁ~~!!」

「やったぁ!ゆー先生ってどんな人かな!?」