「・・どういう意味だよ?」


自然と眉間に力が入る。


「誰かさんは、なぁーんにも分かってないってこと。」


吐き捨てるかのような水沢の言葉に不安が募る。


「だから!!何がだよ?!ハッキリ言えよっ!!」


怒鳴るようなオレの声に一瞬ひるむ水沢。


「あんただって・・おかしいって思ったんでしょ?あんたの周辺・・・穏やかすぎる・・・。」


「・・・・。」


「変よ・・そんなの・・・。」



水沢の声は微かに震えていた。



「あんたはあの子の命を救った。けど・・・今のあんたの人生は、あの子の人生と引き換えにあるものなんだよ。」



「・・・?」



何言ってんだ?コイツ・・・。