俺はなんだか恥ずかしくなってきて、手に汗が滲んでくる
顔が熱くなってきて、それを隠すように俺は紅茶をすする
すると春菜が閃いたような顔をした
「あ、そうだ!波くんなら、付き合ってもお兄ちゃん賛成してくれるでしょ!?」
俺はその言葉に驚いて、口に含んだ紅茶をふき出しそうになった
なんとか寸前で止めて、口を拭う
「んーまぁ、波さんならなぁ…。でも春菜が波さんと付き合うとか、考えられないし」
「んー、確かに…。波くんには愛ちゃんがいるもんな」
俺は春菜の発言にまたまた紅茶を吹き出しそうになった
てゆうか、俺と付き合うの考えられないって、認めちゃってるよ!
それから、飼い主を目の前に好奇心旺盛に尻尾をふる犬みたいに、千秋が前のめりに聞いてきた
「えー、なんスか!?愛ちゃんって!?亮太知ってる?」
「いや」
俺は慌てて否定した
「なんでもないから!春菜余計なこと言うなよ」
「ごめん…。お兄ちゃん達知らなかったの」