俺がため息をついていると、ロングヘアーがずいっとこっちに寄ってきた
俺は思わず体を引く
「それで、信じたの?」
今までにないくらいロングヘアーの顔が近くにあって、不覚にもドキッとしてしまった
正直、半信半疑だった
今日会うまでは、完全に嘘だと思っていたけど
ロングヘアーの話はなんだか説得力があったし、態度も以前とは違うのが、俺にだってわかった
前よりツンツンしていないとゆーか、少し雰囲気が柔らかくなっている気がする
俺が言葉を濁していると、ロングヘアーは苛立ったようだった
「本当、あなた人間不信なのかな。…じゃあキスする?」
そういって小首を傾げるロングヘアーに、俺は驚いてさらに体を引いた
「ば…っ、するかよ!お前頭おかしい」
そんな俺を見てロングヘアーは吹き出していた
お腹を押さえて笑っている
「あはは…っ、面白い!冗談だってばっ」
「…な、ふざけんなよ」
俺は無性に恥ずかしくなってくる