テントに戻ったときには
すでに日が上りかけていた。

悠におんぶされているあたしを見つけるなり
杏はあたしを振り落として
あたしに抱きついた。


「亜海ーっ!!!!!!ごめんね・・・・ごめんね・・・・・」
「杏・・・・・」
「あたしがあんなこといって・・・・亜海の・・・・
キモチ知ってたのに・・・・亜海が一番不安だったのに・・・・」
「そんな・・・・・杏が悪いわけじゃないって・・・・」
「ううん・・・・もう・・・・ほんとによかった・・・・無事で・・・」
「うん・・・・杏・・・・心配させて・・・・ごめんね。」
「亜海・・・・・・・うわああああーーーん!!!」
「杏ーーっ!!!」


あたしは杏とがっちり抱き合った。
親友の証の涙を流しながら
あたしは再度
自分の中で杏の存在の大きさを
教えられたような気がした。