杏・・・・・・・怒ってるかな・・・・

あたしは川原の横にある
林のほうへと進んでいった。

小さな川が流れていて
周りは背の高い
針葉樹で覆われていた。


「悠・・・・・・・」


あたしは声に出していってみた。


どうしようもない心の声が
声となって出た。


たった一言だけど
あたしの心は悠でいっぱいだった。