「そう?俺はめちゃめちゃ感動してるけど?」
そう耳元で呟いた陽生は本当に嬉しそうだった。
今までにないぐらいに瞳をキラキラさせて、私の額にキスを落とすと、歓喜余った様子でそのまま私を抱きしめた。
「やっとこの日がきたんだな」
そう言って今度はくすぐるように耳元に唇を寄せる。
「これで果歩は永遠に俺のもんだ」
その声は甘く、とびっきり甘く。
とろけそうなセリフに顔の温度が一気に上がっていく。
「あー…今なら本気で何でもできそうな気がする。マジで最高な気分だ」
ここが駐車場にも関わらず、私をギュウギュウと締め付ける陽生に何だか無償にキュンとした。
むしろ可愛いっていうのかな?
人目もはばからず最高の抱擁をしてくる姿に照れる反面、私も次第に嬉しくなって、気付けはそんな陽生の背中に腕を回していた。