「ところで体調の方はどう?あれから変わりない?」
「おかげ様で、ここ数日この前のことが嘘のようにピンピンしてます」
「はは、なら安心した。きっとまだつわりの方はキツイと思うけど、あと2カ月もしたらだいぶ楽になると思うから、それまではなんとか気合いで乗り越えようね」
「はい」っと、元気よく頷いたものの…
あと、2カ月かぁ……
まだまだ長いよね?だって2カ月もこんな二日酔いのような状態が続くんだと思うと、正直気が滅入ってしまいそうだ。
そしてそれからたわいのない話で盛り上がり、いったん話が落ち着いた頃を見計らうと、私はお茶のお代わりの用意をしにソファーから立ち上がった。
そして少し離れたキッチンから後藤達の方へと何気に耳を傾けると
「あ、秀先生これ、この前貸してもらったCDありがとうございました。とってもよかったです」
「そう?よかった。実はこれの新しく発売されたやつもあるんだけど、よかったら聞く?家にあるから帰りにうちによって帰ろうか?」
「本当ですか?嬉しい!……でも、いいんですか?」
「いいよ。何なら昼ごはんも一緒に食べて帰らない」
「はい!」
そんな会話で華やいでいる。