そう思うと何だか嬉しいのと恥かしいやらで、面白いぐらい顔がにやけそうになってしまう。



「行ってきます」



とびっきり甘いキスを受けながら、陽生が出勤してからもそんな気持ちは変わることはなくて…


それから少しして、私に会いに来てくれた後藤ににっこり笑い、全部話し終えると、さらに現実味が帯びてきた。



「へーそっかぁ、おめでとう。ついに三月さんがねぇ……、でも嬉しいな。やっと椎名先生と一緒になれるんだもん」



そんな嬉しそうな顔をされたら、余計こっちが恥かしくなってしまう。


そしてなぜか隣には陽生の友達で産科医の秀先生もいて、とっても珍しい顔ぶれに私はさっきから終始ドキマギしっぱなしだった。