「今日……俺、仕事昼までなんだ。そしたらその後一緒に出しにいこ行こっか」


「えっ……」


「婚姻届、後は証人の所にサインしてもらうだけだろう?まずは果歩のお母さんの所に行ってちゃんと話しに……」


「ちょ、ちょっと待って!」



そこまで聞いて、私は慌ててストップをかける。


な、なんて言うか…



「よ、く分からないけど、それが昨日陽生が一晩中考えて出た答え……なの?」



きっと色んな思いや葛藤があったに違いないとは、思う。


陽生なりにちゃんと考えて言ってるんだって分かるから、別に否定はしないけど…



……でも、このタイミングでそんなこと言われるなんて思わなかった。


とりあえず籍を入れるのはもうちょっと落ち着いてからなのかな?って私的には思ってたから……