「ふっ、それはありがたいね」


「でしょ?今日はずっと一緒にいていい?ていうより陽生といたい」



クスッと笑った果歩が俺の側に歩みよって来る。


満面の笑みで。心に響くそんな可愛いことを言われて、思わず目を細めずにはいられない。



「ほら、こっちにこいよ」



バックを置いた果歩の手を掴み、すかさず握って抱き寄せた。


何故だか無性に触りたい。そんな衝動にかられた俺は……



「可愛いな」


「でしょ」



はは、と笑って頭を撫でると、果歩も嬉しそうに笑ってくれる。



その瞬間……

この前送られてきた画像が少しだけ脳裏に浮かんできたけれど、それを振り払うように俺は目の前の果歩を強く抱きしめた。