それ以上真咲さんの顔が見れなくなってしまった。


俯き、なにかが壊れたかのようにポロポロと涙が溢れだしてくる。


そんな私を見て、真咲さんはまだ何かを言ってるようだったけれど、それ以上のことはもう何も耳に入ってはこなかった。



苦しい……


でも私さえいなくなれば皆上手くいく……の?


陽生も、静香さんも。


そしてお父さんとの関係も。




嫌だ。


こんなの考えたくない。


けど、頭から離れてくれない。


わたしさえ我慢すれば……


そんな言葉だけがグルグルと私の中でリピートされて、何も考えられなくなってしまう。