「ふ~ん、そうなんだ…」
「ああ、そうだよ」
俺はグラスを見つめたままそう告げて、それを一口飲んだ。
ノンアルコールの味気ない味が一気に喉に広がり、妙な感覚が込み上げる。
その瞬間、何故か脳裏に果歩の姿が思い浮かんだ。
果歩、あいつ今頃何してるんだろうな……
ついさっき、一、二時間前の果歩を思い出して、フッと思わず噴き出しそうになる。
珍しく、相当緊張してるみたいだった。
母親と上手くコミニュケーション取れてればいいんだけど…
あー……やべっ。
ついさっき別れたばかりなのに、また会いたい。
つーか、これから3日間会えないんだと思うと、さっきの果歩の感触がたまらなく恋しくなってくる。
妙に寂しいというか…
耐えれっかな、俺…。