その言葉にドンっと大きな衝撃を受ける。



「まっ、本当のところは社長も君と話たいことがあったみたいだけど、……でも、残りの半分ぐらいは俺の為に心よく協力してくれたんだよね」


「うそっ……」


「じゃないよ。全部計算通り、その証拠にほらこれ、社長が気を使ってこんなものまでプレゼントしてくれたんだよねぇ」



そう言って差し出されたのはゴールドと白に彩られた高級そうなカード。


それは、見た瞬間すぐに分かるぐらいの、よく……見たことがあるものだった。



「ここのスイートルームの鍵。しかもいっちばんいい部屋のね。これ、好きに使ってくれていいってさ。本当やることが早いよねぇ」



ニッコリ笑い、顔を覗きこんでくる。


あたしはそんな宮川さんの顔を、信じられない気持ちで見つめ返すしかできなかった。



「ど、して……」


「元々さ、椎名社長とうちの会社は昔っからの長い付き合いでさ。……ほら、宮川コーポレーションって聞いたことない?この辺じゃけっこう有名な家具を扱ってるところなんだけど」



……宮川コーポレーション?