「果歩ちゃん、だっけ?どうせならこの後どこかへ一緒にご飯でも食べに行かない?俺いい店知ってるんだけど」



再びぎゅっと手を握られる。

少し……いや、大胆なその行動に私は焦ったように目を丸くする。



「ちょ、だからっ……」


「ん、なかなかいいねぇ。ほら、この手の感触すげーピッタリって感じ?」



何がピッタリなのかが分からない。


てか、この人は何?何なの??


さっきからニッコリと笑みを向けてくる宮川って人に、本気で焦りを覚えていく私……



「君、この前のパーティーにいたでしょ」


「え?」


「ほら、この前のリュクスの10周年のレセプションパーティー」


「えっ、レセプションて……」



……ああ、あれね。


忘れもしない。私にとって、ショッキングだらけだった衝撃のパーティー…