そしてそのまま口づけられた熱いキス。


さっきよりも深みのある口づけに、私は思わず持っていたタオルを落っことしそうなった。



「ん……」



――拒みたいのに、拒めない。


けがをしてない陽生の左手がまるで私を逃がすまいと、熱く追い立ててくる。




「果歩、なんなら下の方は果歩の口で……」


「しない!」



思いっきり胸元を叩くと、陽生が唇を合わせながらクスクスと笑う。


そして



「可愛い」



なんて言いながらそのまま正面から私を抱きしめた。