私は服を脱がせると、まずは腕から優しく拭き始めた。
上半身裸になった陽生の体。
厚い胸板に、ほどよく引き締まった腕。
そしてお腹…
やばっ、柄にもなくちょっと緊張してる?
だって、何回見ても陽生の体って色っぽい。
男の色気がダダ漏れで、それはもう半端じゃないんだもん。
しかもこんなに明るい所で、こんなにじっくり改めて見たのなんてあんまりないし。
きっともう何十回。ううん、へたしたら何百回と見慣れてるはずなのに、それでも無性に恥かしいから不思議……
「果歩……」
そんな中、陽生がそっと手を伸ばし、向かいでタオルを動かす私の頭を撫でてくる。
柔らかく、こめかみの辺りをサラサラとくすぐる感覚に、私は一瞬ピクリと反応してしまう。