やべっ、止まんねー
このまま本気になりそうなこの勢い。
ほんの少し、のつもりが加速していくこの気持ち。
鼻に
頬に
首筋に
止まることを知らないように口づけて、ついつい果歩の反応を楽しんでしまう。
男よけ、と言わんばかりに色づけて、再び唇を味わえば、もう止めることなんてできなかった。
「……かほ………」
そのまま勢い任せにスベスベの太ももに触れる。
抑えきれず、スカートの奥の方へと指を滑らせようとしたそのとき――
「ちょっ、ストッープ!」
果歩の手が思いっきり俺の手を掴み、俺はハッと動きを止めた。
そしてグイっと引き離される俺の体。
「こ、ここ車だから……」
てか、家のまん前だからっ!
と、気まずそうに押しのけられて、俺は一気に理性を取り戻した。