それだけははっきりと言える。
そんなくだらないことで崩れるようなもろい関係を築いてきた覚えはない。
もっと深い所で……
より深く熱く、俺達の絆はしっかりと硬く結ばれているはずだから。
俺はそう信じてる。
「だから……果歩に、この先俺の大事な人にちょっかいをかけるのだけはやめてもらいたい」
「えっ」
「もし彼女に何かするようなら、その時は覚悟しておいたほうがいい」
俺はゆっくりと近づき、驚く彼女の耳元にそっと唇を近づけた。
「その時は俺も黙ってないからね。悪いけど全力でミサちゃん達を潰すから」
「先生……」
彼女の瞳が大きく開く。
キツイ脅しのようだけど、ここで引き下がるつもりはない。
少し乱暴な言い方だけど、これだけは絶対に譲れない。
果歩を泣かせるようなことがあれば、俺だって容赦はしない。
例え、それが自分の親だったとしても……