「それより、もうこんなことはこれで最後にしてほしい」
俺は少し真顔になって彼女を見た。
あれ以来、あのバーで会ってからというものずっとこんな調子で彼女に付きまとわれている俺。
あの時ちゃんと断ったわずなのに、そんなのはまるで無かったかのように毎日続くメールや電話攻撃の嵐。
それはむしろ酷くなる一方でだった。
終いには、完全にシカトする俺を無視して平然と病院まで押しかけてきやがった。
まるでまったく動じませんというように……
もはやストーカー並みのしつこさに俺はほとほと困り果てていた。
「これが終わったら、俺のことは一切諦めてくれるって約束だよね?」
それが今回の約束だった。
もともと今日のパーティーに深くかかわり合いのある神埼グループ。
彼女達が参加するのは当たり前のことだし、まぁ、そこまではよしとして……