絡められた陽生の口の中が驚くほど熱い。
同時にアルコールの味もプンプンとして、こっちまで酔いが移りそうだ。
も、もう!
何なのよっ!!
静香さんといい陽生といい、まったく意味不明なこの行動。
いい大人が私で遊ばないでいただきたい!
それなのに、それなのにぃ~~…
「もっ……はる……」
「果歩……」
唇が離れた瞬間、陽生が至近距離で私の名前を呼んだ。
慌てて文句の一つでも言ってやろうと思ったのに、目の前の瞳が驚くほど真剣で。
むしろ怖いぐらいの眼差しを突き刺してきたから、私は一瞬怯み、文句どころかかなり動揺した声しか出せなかった。
「よ、酔ってる……?」
ドキンと鼓動が大きく疼く。
ビク付いて無意識にずり上がろうとしたけれど、両手でしっかり押さえつけられているから、やっぱりどうにもならない。