それは突然のできごとだった。
もちろん瞬きする暇なんてなくて、抵抗してる隙なんかも到底なくて
「ちょ、ちょっ……!?」
不意をつかれたキスに驚くしかない私。
ね、寝てたんじゃなかったの!?
寝てたよね??
パニックになりながらも、体が硬直して身動き一つできない私に、陽生は容赦なく唇を押し付けてくる。
それどころか熱く舌まで絡められて、体の自由を一気に奪われて……
「ふぅ……んっ」
とびっきり激しいキスに、思わず鼻から気の抜けた声が漏れる。
ちょっ…くるし……
苦しくて、何とかして目の前の体を押し返そうとしたけれど、それ以上の力で両手をベッドに拘束されてしまい、結局何もできなかった。