「ひゃっ……」



何故かその手は突然ガシッと掴まれて、思いっきり体を引き寄せられてしまう。



!?


と思った次の瞬間、私はベッドの上で仰向けになっていた。


バフッとスプリングが弾み、背中がフワッとなる。気づいたら、目の前には今まで寝ていたはずの陽生の顔がドーンと真近に迫って見えた。



あ、あれ?


私の上に跨りながら、じっと真っ直ぐ見下ろしてくる陽生に目を見開く私。


薄暗い照明の中、陽生の瞳がキランと怪しく熱を含んでるように見えて



「お、起きたの!?」



慌てる私。


慌てて起き上がろうとしたのに、急に顎を持ち上げられた私はあっという間に唇を塞がれてしまう。