はぁ……
いったい何なんだこの状況は。
何が起こってるの??
それより、このどうしようもない物体の固まりをどうしようか?
ベッドのど真ん中でスーツを着たまま爆睡する陽生に、本気でうなだれた私。
もう、今日は久しぶりにゆっくり話せると思ったのにさ!
こういう時に限って、構ってくれないんだから!
「バカ陽生……」
そう呟きながらも諦めて、ベッドに上がった私はしぶしぶ陽生のネクタイに手をかけてみる。
「せめてネクタイぐらい外そうよ……」
スーツだって皺になっちゃうよ。
なんか悲しくなってきたな……
あ~あ、何で私がこんなことしなきゃいけない羽目になってんだろう。
少し落ち込みながら、それでもするするとネクタイを外し終えた私。
そのまま上着にも手をかけてボタンを外そうとしたのに……