恐るべし!酒の威力!


人格がここまで変わるなんて……



その後も静香さんは私の頭をナデナデしたり、何度もハグしたりして、気がすむまでスキンシップを楽しんでいたけれど



「う〜ん、じゃあそろそろ帰ろっと。うちのダーリンが心配するしぃ。あ、果歩ちゃん、また近いうちにゆっくりご飯でも食べに行きましょう。
それに、今後の対策をじっくりみんなで話し合わなきゃね。

それじゃあ、また明日会場で」



なんて訳の分からないことを言って、あっという間に帰ってしまった。


1人残された私はもう何も言えず、なすすべなんてなくて……



な、何なの!?


何なのよぉ~〜っ!


ていうより、全然話が見えないんですけど静香さん。



対策って何が?

何の??



私は立ち尽くしたまま、唖然と混乱するばかり。


ふと視線をベッドにやれば、泥酔しきった陽生の哀れもない姿があって……