それでも、ここは素直にきちんと返事をしなきゃいけない気がして、戸惑いながらもゆっくり頷いた私。


顔を上げ、もう一度静香さんと視線を合わせると、目の前の表情がパアッと安心したように変わった。



「ありがとう〜〜」



そして今度はガバッと抱きついてきた静香さん。



「わっ……」


「うーん、やっぱり果歩ちゃん大好き!もう好き好き。この甘ったれなバカな弟に釣り合うのは絶対果歩ちゃんしかいないんだからぁ!
てか果歩ちゃん以外認めないもん!」



もんって……


とびっきり可愛らしく頬をすりすりされて、ギョッとした私。


それはいつものクールビューティーな格好いい静香さんからはまったく想像もつかない行動で



「し、静香さんっ!?」



酔ってますね。


これは相当酔ってますね!


恥ずかしくなって、慌ててそのナイスバディの体を引き離そうとしたけれどまったくびくともしない。



「ダァメ~」



それどころか次の瞬間、チュッと頬にキスをされて、完全に私の思考は停止してしまった。