それから何だかんだ片付けをして、課題をしたりして、あっという間に時間は過ぎた。
軽くご飯を食べて、お風呂に入って時間をつぶし、ベッドにゴロンと横になる。
そしてそれから数分後、待ちに待った陽生が帰ってきたのは軽く夜中の2時を回ってからのことだった。
今日はどうしても陽生と話したくて、ずっと起きていた私。
会いたくて、急いで玄関まで出迎えに行くと、何故かそこには静香さんも一緒にいた。
「えっ……」
「あ、果歩ちゃんこんばんみ〜、ちょっとお邪魔するわよ。ていうか、はいこれ、お届けもの」
そう言ってヨイショッと差し出されたのは、何故かベロベロに酔った陽生だった。
「え……」
「ごめんね。さっきまで一緒に飲んでたんだけど、陽生の奴今日はいつになくピッチが速くてさ。気づいたらこんなになってたのよ」
静香さんが呆れた様子で笑う。
肩を抱かれ、半ば担がれるようにうな垂れた陽生の姿はもはや、これっぽっちも意識がない様子だった。