誰なんだろう……
時々不思議に思っては、聞いていいのか悩む日々。
……ひょっとして浮気?
一瞬そう考えてみるものの……
あはは、ないない。
陽生に限ってそれはない。
さんざん私にあんな甘い態度をとっておいて、実は浮気してました。
だなんて、そんなぶっ飛んだ堕ちがあったらそれこそもう八つ裂きにしてこの世から抹消してやる。
一生恨み呪ってやるんだから!
……でも、だったらこの得体のしれない不安は何なんだろう。
この胸に引っかかる妙なモヤモヤは?
ん〜……、この先何も起こらなければいいんだけどな。
ううん、何も起こりませんように。
そう願いを込めながらギュッと携帯を握りしめると、突然着信の音が鳴って、私は慌てて起き上った。