夢を見た――。


見知らぬ場所の
見知らぬ部屋の中。

霞月と惺が
寄り添って眠ってる夢だ。


声がする――。



「ツキヒメはツキヒメのままでいいよ」



惺の甘い声だ。



「キミがたとえ人を殺そうが
 なにをしようが
 俺はツキヒメの味方だよ――」



自分の夢に
圭介はうんざりしながら

深い眠りに落ちた――……