* ゚。 * ゚ * + 暗い街は空気が淀んでいて 霞月を溶かしていく――… 「良いこと」をしても 「悪いこと」をしても ここでは誰にも 霞月の姿が見えていないようだ。 ふらふらあてもなく歩いていると 一人、また一人と 男たちが近寄ってきて まるで誘蛾灯みたいだ。 このまま戻れないところまで堕ちたときには きっと――… ゚ * .