この身を母なる海へ また一歩踏み出す きっと暖かく優しく出迎えてくれる また一歩踏み出す じゃらっと小石が落ちる 僕もまた同じように この身は海のひとつになる 遥かな海を見下ろした 僕の行方を想像した 僕は一人だった 母なる海で人間が一人 陸の独りから逃げてきた その瀬戸際で僕は "ひとり"を嫌った .