家の場所は

何回か

行ったことがあるから

すぐにわかる

家に着くまでの間が

すごく長く

感じた

家に着き

部屋まで

駆け上がった

扉を開けると

あなたはいた

部屋の真ん中で

ただ一点を見つめて

座っていた

「どうしたの?」

「死にたい。殺して」

何も言えなかった

涙を流して

横にいることしかできない

無力な自分が

嫌になった