「どこでご飯食べるの?」

今日は湊の作ってくれるご飯が食べれないなんて

寂しいな。

「ん?桐どこ?」

どうやら、湊も知らなかったみたい。

「満どこ行くんだっけか?」

「あ、宿舎。」

車の止まってる駐車場に来ると、

「うわっ、熱い。」

サウナ状態の車の中。

何気、香水の匂いが染み付いてるから

車酔いしそうな感じだ。

尚が車の窓を全開にする。

「鈴、詰めて。」

湊に車の中に押し込められる。

ビーサンが1つ行方不明になって

探す。

湊が乗り込んできてから尚が最後に

ドアを閉めた。

「ない。」

どこを探しても見当たらないビーサン。

「ん?」

湊が不思議そうに私を見る。

「サンダルない。」

どこかに置き去りになってないかな?

車を発進させようとした満がブレーキ

掛けて車が止まる。

「ここまで来る時にはあったよね?」

「うん。あった。」

辺りを見回して見るけど、私のビーサン

が見当たらない。

「尚、外に落ちてない?」

「待ってください。」

尚がドアを開けて外に出る。

「ないっす。」

辺りをキョロキョロと見渡して

車に入ってきた尚。

「車の中ってこと?」

でも、さっきから見つからない。

ビーサンなくても裸足でいいけど、

あった方が便利。