「龍之介、漫画原作者とか小説家とか向いてるんじゃない? たまに聞く想像の話、面白いよ」 伊藤くんは言う。 できればなりたいけど。 好きだけど。 そんなの夢であって、伊藤くんみたくお金になる商売でもないから、きっと食べていけない。 それに第一親が許さない。 伊藤くんは、普通に立派だなって思うよ。 こうやって、他人のいいところも見つけてくれるし。 そして、一方僕はどうだろう?