「なっちゃん?」



『違うの…違うもん。』



あたしは必死に否定し続けた。


チラッと宇佐の方を見ると、宇佐は冷たい視線をあたしに向けた。



あたしはその視線に恐怖を覚えた


『お母さん、あたし…』



「そっかあっ…彼氏なのねっ!!わざわざ会いに来てくれて嬉しいわ」


『お母さん…?』


「夏目、こんなかっこいい彼氏よく捕まえたわねっ!!いつもはフられてるのにっ」


『うっ…それは関係ないでしょ。だいたい彼氏じゃないのっ!!友達だよ…ただの。』



「くわしい話はあとで聞くから夏目の部屋でゆっくりしてってねーっ」